「高市内閣で小泉進次郎が防衛大臣」ネットの批判を覆す見事な采配の理由

高市内閣の発足とともに発表された「小泉進次郎さん・防衛大臣就任」。
このニュースには、SNS上で「大丈夫なの？」「なんで進次郎が防衛？」と驚きや批判の声が相次ぎました。

でも実は――この人事、 高市さんによる“見事な采配” なのです。
一見意外に見えるこの起用の裏には、緻密な計算と政治戦略が隠されています。

この記事では、「なぜ小泉進次郎さんが防衛大臣なのか？」を5つの理由でわかりやすく解説します。

暴走を防ぐ「構造」──防衛大臣は独断できないポスト

まず押さえておきたいのは、防衛大臣という役職の「仕組み」です。
防衛大臣は、自衛隊の指揮権を持つわけではなく、あくまで 内閣総理大臣の指示のもとに動く 立場です。

有事の際も、総理の承認なしに部隊を動かすことはできません。
さらに防衛予算は財務省主導で決まるため、大臣が独断で予算を変えることもできません。

つまり、防衛大臣は「暴走」できない構造になっているのです。

実際、小泉さんは北朝鮮のミサイル発射対応時に「高市総理の指示を受け、木原官房長官と情報共有」と自ら明記し、SNSでも両者をメンション。
これは「すべての行動が総理の管理下にある」ことを、国民に示した形でした。

彼が防衛大臣の職務をきちんと理解し、総理のもとで動いていることが明確にわかります。

小泉進次郎さんは今もなお、自民党内で高い人気と影響力を持つ存在です。
その支持層には「将来の総理に」と期待する議員も少なくありません。

しかし、もし高市さんが小泉さんを閣外に置けば、党内の不満や分裂を招きかねません。
そこで高市さんが取ったのが、「重要ポストに見えるが、実際は総理のコントロール下にある」防衛大臣という配置でした。

これは、 党内融和と政権安定を両立させる見事な政治判断。
小泉さんを“外さず・自由にさせず”という、絶妙なバランスを取ったのです。

「進次郎さんは農水大臣のままでよかったのでは？」という声もあります。
ですが、そこにこそ大きなリスクが潜んでいました。

農林水産分野は、外国資本の影響を受けやすい構造があります。
もし政策判断を誤れば、JA（農協）の株式会社化などを通じて、日本の農業が海外投資家の支配下に入る危険があったのです。

それは、 「食料安全保障＝国防」 に直結する問題。

高市さんは、そのリスクを回避するために小泉さんを防衛大臣に異動させました。
総理の管理が効きやすいポストに置くことで、国家リスクを最小化したのです。
まさに緻密な「リスク管理の采配」と言えるでしょう。

小泉さんには「リベラル」なイメージがありますが、実はその家系は防衛と深く関わっています。

こうした背景を見れば、小泉家が防衛や安全保障の分野と縁が深いことがわかります。
つまり、小泉さんは「見た目リベラル」でも、 根は保守的で国防意識が高い人物 なのです。

この点も、高市さんが彼を防衛大臣に選んだ大きな理由の一つでしょう。

この人事の最大の妙は、 対メディア戦略 にあります。

高市さんが「剣」なら、小泉さんは「盾」。
批判を吸収し、メディアの攻撃を和らげる役割を担っているのです。

就任記者会見では、記者から靖国参拝について何度も質問されましたが、小泉さんは冷静に「適切に判断したい」と繰り返し、失言を誘う質問をかわしました。

その落ち着いた対応は、メディアの“揚げ足取り”を完全に封じるものでした。
リベラル層にも支持がある小泉さんがこの「盾」の役を務めることで、政権への批判は確実にやわらぐでしょう。

小泉進次郎さんの防衛大臣就任は、単なる話題づくりではなく、綿密に計算された政治戦略です。

一見「意外な人事」に見えるこの決断。
実は、党内バランス・国家安全・メディア対策をすべて計算に入れた、 高市さんの高度な政治采配 なのです。

これが、ネットの批判を覆す「5つの理由」。
今後の高市内閣の動きから、ますます目が離せません。